恋愛遍歴

【46人目|狂気編】発狂したら逃げていった

45人目の彼女との時間は穏やかだった。お好み焼き屋ののれんをくぐり、何気ない会話をして、何も起こらずに終わった夏。でも当時の僕は、そんな普通の幸せに長く留まれる人間ではなかった。刺激に慣れすぎていた。平穏よりも事件を求めていた。そして僕は、...
恋愛遍歴

【45人目|休憩編】お好み焼きののれんと、プールの約束

42人目から44人目まで。僕の恋愛はなかなか激しかった。夜にサングラスをかけて迎えに行って盛大に滑ったり。「ナメられたくない」と闇堕ちしたり。年上女性との関係で、自分でも知らなかった感情に振り回されたり。今振り返ると、当時の僕は恋愛そのもの...
恋愛遍歴

【44人目|強がり編】「たぬきは全部見抜いていた」

僕の人生のテーマは、ずっとひとつだった。「ナメられたくない」会社でも。 恋愛でも。 友人関係でも。とにかくナメられたくなかった。黒チェイサーに乗ったり。 低い声で喋ったり。 強そうな男を演じたり。全部そうだ。そんな僕の前に現れた44人目の女...
恋愛遍歴

【43人目|強がり編】網タイツとおしるこの美学

前回の「夜のサングラス事件」で、僕はひとつの真理に辿り着いた。「夜にサングラスは見えにくい」当たり前である。世の中の9割の人は最初から知っている事実だったが、僕はようやくそこへ到達した。というわけで今回は、ちゃんとサングラスを外して出陣した...
恋愛遍歴

【42人目・後編|崩壊編】「夜にサングラスで迎えに行ったら終わった」

梅田のど真ん中。どえらいミニスカートの後ろ姿を、僕は必死で追いかけていた。「ちょ、ちょっと待って!」すると彼女は振り返って、普通に言った。「ご飯行くんでしょ?」どうやら、逃げられたわけではなかった。ただ、めちゃくちゃマイペースな女性だった。...
恋愛遍歴

【42人目・前編|闇堕ち編】「ナメられたくなかった」

「もう、真面目に生きるのやめようかな」深夜のコンビニの駐車場。車の窓に映った自分の顔を見ながら、僕はぼんやりそんなことを考えていた。仕事は要領が悪い。上司にも後輩にもナメられる。女性社員には半笑いで見られる。恋愛もうまくいかない。頑張ってる...
恋愛遍歴

​【40人目・41人目|覚醒前夜】「世界中が、僕をバカにしている気がした」

同窓会が終わってからもしばらく、僕の中には“あさみ”と別れたショックが残っていた。振り回されて、傷ついて、ボロボロになったくせに。 心のどこかではまだ、「あさみ以上の女が現れれば、全部忘れられる」そんな都合のいいことを考えていた。だから大阪...
旅立ち編

【新たなる旅立ち編|39人目】都会のレベル90美女と、390円の蔦パスタ

同窓会が終わってから、少しだけ心が軽くなっていた。初恋の人。 1軍女子。壺売りの営業スマイル。高校時代の亡霊みたいなものを、一通り見終わった気がしていた。そして、あさみという強烈な思い出も、ようやく身体から抜け始めていた。だから僕は、新しい...
同窓会

【再会編|38人目】「ガストの山盛りポテトと、承認欲求」

同窓会って、不思議な空間だと思う。昔は一言も喋らなかった相手が、急に距離を詰めてくる。逆に、あんなに目立ってた奴が、ただの疲れた会社員みたいになってたりする。そんな中で、想定外の方向から矢印が飛んできた。声をかけてきたのは、高校時代かなり太...
同窓会

【再会編|37人目】1軍女子の「形相」と、車内に響くツボの音

同窓会のあとだった。1人目―― 3秒で僕を振った初恋の女性との再会を、どこか冷めた気持ちで終えたあと。次に現れたのは、 高校時代“トップグループ”にいた女だった。明るい。 派手。 陽キャ。 クラスの中心。当時の僕とは、 住む世界が違った。僕...