三角関係という名の「営業戦略」
関西で営業をしていた頃、仕事を通じて静岡出身の20代女性と知り合った。彼女の周りには、いつも60代の男性社員がいた。
彼女に好意を寄せていることは、誰の目にも明らかだった。当時の僕には、一つだけ決めていたルールがあった。
「仕事関係の女性には絶対に手を出さない。」
色恋沙汰で仕事に支障が出たり、積み上げてきた信頼を失ったりするのが嫌だったからだ。
だから彼女を恋愛対象として見ることはなかった。むしろ僕が見ていたのは、その先にいた60代男性だった。
彼女がいると場が和み、自然と会話が弾む。その空気を利用して、3人で食事へ行く機会を何度も作った。
おかげで60代男性との距離も縮まり、仕事もやりやすくなった。今思えば少し計算高かったかもしれない。
彼女は、僕にとって恋愛相手ではなく、営業を円滑に進める大切な存在だった。彼女が僕に好意を持ってくれていたことにも、うすうす気付いていた。それでも僕は最後まで「仕事仲間」という距離を崩さなかった。
「二人で飲みに行きませんか?」
そんな彼女が、会社を辞めることになった。最初に頭に浮かんだのは、「これで仕事の攻略が少し難しくなるな。」という、なんとも営業マンらしい考えだった。
そして最後の3人での食事会。60代男性が席を外したタイミングで、彼女が小さな声で言った。「あの……今度、二人で飲みに行きませんか?」
会社を辞めれば、仕事上のリスクはもうない。僕は二つ返事で了承した。
好意を寄せてくれていた女性からの一言
後日、二人で飲みに行った。仕事中とは違い、お酒も入り、僕は将来の夢や野望を熱く語っていた。
正直、少しは見直してもらえると思っていた。ところが彼女はクスッと笑い、こう言った。
「マフェットさんって……なんか、ちょっと幼い考えなんですね。」
……刺さった。好意を寄せてくれてた女性から放たれたその一言は、営業で積み上げてきた小さなプライドを、一瞬で粉々にした。
ラブホテルと三つの衝撃
そんな空気のまま飲み続けた彼女は、完全に泥酔してしまった。歩くこともままならず、このまま一人で帰すわけにはいかない。
近くのラブホテルで休ませることにした。部屋に入るまでは、僕の頭の中で理性と本能が激しく戦っていた。
「今日は介抱だけだ。」「いや……でも……。」
そんな葛藤は、部屋に入って数秒で終わる。彼女はトイレへ駆け込み、盛大に吐き始めた。
僕は背中をさする介護要員へと変身した。しばらくして落ち着き、彼女はホテルの室内着に着替えた。その瞬間――一つ目の衝撃。
「……あれ?」「胸、ちっちゃくない?」
普段の豊かな胸元は、かなり厚めのパットによって作られた”幻想”だった。
「幼い考えなんですね。」その言葉のダメージに加え、パットの真実まで知ってしまった。
もう色々どうでもよくなった僕は、「まぁ、こんなに酔ってるし……やっちゃえ!」と、男として攻めに出ることを決意した。
しかし。最後に待っていたのは、最大の衝撃だった。僕は、お酒を飲むとまったく立たなくなる体質だったのである。
気持ちは前のめり。なのに、肝心の相棒は完全に沈黙。何をしても反応しない。
結局、手を出そうにも物理的に何もできなかった。「幼い」と切られ、パットに騙され、最後は、自分の体にまで裏切られた。そんな情けない夜を過ごしたのだった。
今日のまふぇっと教訓
👉 酒とプライドは、ときどき男に残酷な現実を教えてくれる。
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営業時代、僕は「第一印象」で人生が変わることを何度も経験しました。 当時から愛用していたスーツについてはこちらで紹介しています。


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