【62人目|関東編】ウォーウォーの女

恋愛遍歴

関西弁モテ伝説と、横浜初デートの惨劇

「関東に行ったら、関西弁ってめちゃくちゃモテるから!」

前回の「寺の娘」にもらった、この言葉。僕はこれを、かなり素直に信じていた。

関東への転勤が決まり、横浜にやってきた僕。そして、横浜に来て1〜2ヶ月。

街を歩いている女性を見て、僕は思った。「……やっぱり横浜、女性のレベル高くない?」

髪型も服装も洗練されている。関西とはまた違う雰囲気の女性が多く、僕の期待はどんどん膨らんでいった。

(関西弁もある。横浜女性たくさんいる。これは……いけるんじゃないか?)

そんな完全に浮かれた状態で、関東進出後、初めてのマッチングアプリのデートが決まった。

このあと、あんなことになるとも知らずに。–

待ち合わせ場所に現れた女性

待ち合わせ場所に現れた彼女を見た瞬間。僕は、ちょっとだけ固まった。

僕が想像していた「横浜の洗練された女性」とは、かなり違った。(……あれ?)

もちろん、自分から誘って会った以上、途中で帰るようなことはしない。

僕は普通に挨拶をして、デートを始めた。すると彼女が、「カラオケ行きたい」と言った。

「いいですよ」僕は彼女をカラオケへ連れて行った。まさか、ここからが本番になるとは思わなかった。

カラオケで始まった「ウォーウォー」

個室に入り、彼女が曲を入れる。そして演奏開始。彼女がマイクを握った。次の瞬間――

「ウォー!!」……ん?もう一度。

「ウォー!! ウォー!!」

僕は彼女を見る。大真面目。ふざけている様子はない。(……え?)

モニターを見る。歌詞を確認する。……「ウォー」なんて書いてない。

もう一度彼女を見る。

「ウォー!! ウォー!! ウォー!!」

いやいやいや。待ってくれ。どこに「ウォー」があるんだ。

僕は歌詞と彼女を交互に見る。歌詞にはない。でも彼女は歌っている。

しかも、めちゃくちゃ真剣に。(なんなんだ、この人……)

最初は笑いそうになった。「ウォーって何ですか?」と聞こうとも思った。

でも、彼女の顔があまりにも真剣だった。結果、僕は何も言えなかった。

そして僕は、1時間耐えた

その後も彼女は歌い続けた。

「ウォー!!」「ウォー!!」「ウォー!!」

僕は、ただ座っていた。笑っていいのか。突っ込んでいいのか。

それとも、これは普通なのか。まったく分からない。

ただ一つだけ分かった。この人、歌詞にない「ウォー」を本気で歌っている。

「僕はその日、未知なる世界を見た。そして、未知なる人間を見て恐怖を感じた」

会計中に、彼女が消えた

ようやくカラオケが終わった。僕は伝票を持って受付へ向かった。

ほんの数十秒。そして後ろを振り返った。……いない。彼女がいない。「え?」

店内を見回す。いない。トイレか?会計したくなくて逃げたか?

ちょうどなんて言って逃げようか考えていたところだったので好都合。

支払いを済ませて素早くカラオケ店を出た。

横浜の街を、小走りで逃げる男

店を出てから駅まで、僕は警戒して歩いていた。

(……彼女がまだいるかも?)

後ろを見る。いない。

横を見る。いない。

前を見る。いない。

それでも怖い。もし突然、「ウォー!!」と後ろから来たらどうする。

僕は周囲をキョロキョロしながら、駅へ向かった。そして、気づけば小走りになっていた。

関西弁でモテる予定だった男の姿はそこにはなかった。

結局、そのまま彼女の連絡先をブロックした。

【今のまふぇっとから一言】

今思い返しても、よく分からない。なぜ彼女は歌詞にない「ウォー」を連発していたのか。。。

ただ、その時は恐怖しかなかったが今思えば記憶に残るよい経験だったのかも。

【今日のまふぇっと教訓】

👉 歌詞にない「ウォーウォー」を大真面目に歌い出す女性に出会ったら、無理に謎を解明しようとせず、1時間耐えて静かに帰ろう。

更新を応援してくれる方は、下のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 恋愛ブログへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました