夜不夜城の帰り。イケチャン、ジョージ、僕。いつもの3人で車に乗ってた。
別にモテてるグループでもなんでもない。同じ場所に通って、同じように声かけて、なんとなく一緒にいることが多かっただけ。
「最近どうなん?」
軽く聞かれて、少しだけ話した。ちゃんと会って、ちゃんと話して、ちょっと好きになりかけた子のこと。一瞬、間があいた。
「そんなにいいならさ——」
「俺にもやらせてよ」
イケチャンが笑いながら言った。いつも通りのノリだった。軽い冗談みたいな言い方。でも、無理だった。何も返せなかった。笑えなかった。
(いや、無理だろ……それ)
そのあとも普通に会話は続いた。別の女性の話になって、二人はいつも通り笑ってた。僕も、とりあえず合わせて笑った。
その日は、それで終わった。でも、なんかおかしかった。次に会ったときも、同じだった。
「やった」「可愛い」「次いく」いつもと同じ会話。前から聞いてたはずの言葉。なのに、全部ひっかかった。
(あれ、なんか会話がしんどい)
前は気にならなかったのに、急に無理になってきた。でも、それを言うのも違う気がして、何も言わなかった。
(ナンパって、こういうもんだろ……)
(俺がズレてるだけか?)
それでも、なんかしんどかった。一緒にいても、楽しくない。笑ってるのに、疲れる。
身体の関係がどうとか、たくさん付き合えたとかじゃなくて、もっと普通に、ちゃんと見られてる感じとか、そういうのが欲しかった
(なんか…僕のこと誰か好きになってくれ)
(深く思われたい。 大事にされたい)
ーーーなんとなく距離ができていった。
連絡の頻度も減って、会う回数も減って、気づいたら、一緒にいなくなってた。
揉めたわけでもないし、ケンカもしてない。ただ、合わなくなっただけ。あれだけ一緒にいたのに、気づいたら、普通に他人になってた。
💡 今日のまふぇっと教訓
「無理して合わせた関係は、静かに腐っていく」
次回ーーー雑談は、図書館ではお静かに。


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