【7人目|崩壊タイプ】成功したのに逃げた。美女2人にOKされて怖くなった夜

ナンパ同盟

大学生の頃。

いつもの“地元の不夜城”では結果が出ない俺たちは、ある日、少しだけ背伸びをした。

「……地元を飛び出して都会、行ってみる?」軽いノリだった。でも内心は全員同じだったと思う。

「本物の美女と戦ってみたい」向かった先は、人で溢れる大きな橋の上。ネオン、笑い声、ひっきりなしに行き交う人の波。

そして——明らかに“慣れてる男たち”。サラッと声をかけて、サラッと笑わせて、サラッと去っていく。

俺たちは、その光景を見て悟った。「ここ、レベル違うな」それでも来た以上、やるしかない。

「あの2人いく?」

「いや無理だろ」

「じゃああっち?」

「タイプじゃない」

——気づけば1時間。橋の端で、男3人がコソコソ会議しているだけだった。当然、その間に“ターゲット”は全部いなくなる。

何もしてないのに、疲れていく。終電の時間も近づいてきた頃。誰かが言った。

「……最後、行くか」

半分ヤケクソだった。目の前にいたのは、今日見てきた中で一番レベルの高い2人組。

普段の俺たちなら、絶対に避ける相手。でも、その日は違った。 どうせ最後なら、負けてもいい

「なにしてるの?」

「よかったら遊ばない?」

震えながら、声をかけた。無視されると思っていた。でも——

「カラオケならいいよ?」

一人が、軽くそう言った。もう一人も、コクリと頷く。

……え?俺たちは、その場で固まった。嬉しさは、なかった。代わりに出てきたのは—— 恐怖と疑いだった。

「ちょっと待って」気づけば3人で、少し離れて円陣を組んでいた。

「これ、おかしくない?」

「いや、普通こんな簡単にOK出る?」「絶対なんかあるって」

「美人局とかじゃない?」

「いやいや、俺らだぞ?」

「そんな価値ある?」

「……ない」

その瞬間、変な確信が生まれた。 「これは罠だ」ふと、彼女たちを見る。髪も、服も、全部ちゃんとしてる。

立ってるだけで、周りの視線を集めるタイプ。それに対して俺たちは——さっきまで橋の端で、1時間会議してた3人。

勝てるわけがない気づいたら、俺たちの中で結論は出ていた。

「あ、あの……」

なぜか、俺たちの方が気まずそうに声をかける。

「やっぱり……今日はいいです」

「え?」

一瞬、彼女たちの表情が止まる。その隙を逃さず——俺たちは、逃げた。

背中に何か言われた気がした。でも誰も振り返らなかった。そのまま3人で、無言で駅に向かう。さっきまであんなに騒がしかった街が、やけに静かに感じた。

人生で初めて、“成功”を自分から捨てた夜だった。

💡 今日のまふぇっと教訓「モテない男は、チャンスが来ても“自分には無理だ”と判断して逃げる。」

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