恋愛体験談

恋愛遍歴

【60人目|回想編】鉄アレイの女

奈良の夜と、手の届かないような女性20代の頃の話だ。仕事帰りの電車に揺られ、僕は大阪から奈良へ向かっていた。マッチングアプリで出会った彼女は、奈良に住む20代の女性。待ち合わせ場所に現れた彼女は、身長160cmほどのスラリとしたスタイルで、...
会社編

【55人目|会社の美人】「秘技・全反転」初発動――高嶺の花に刺さった日

ヤクザの元妻先輩からもらった、たった一つの言葉。「マフェットは暗いよ」その一言から、僕はひとつの思考法を作った。「全反転」――自分の素の反応とは、真逆を選ぶ。臆するなら前へ出る。遠慮したくなったら、自分の意見を言う。相手の顔色をうかがいたく...
会社編

【51人目|会社編】イケメン先輩の結婚相手を見て、僕は最低なことを考えた

初めて就職したのは、田舎にある空調機メーカーの工場だった。毎日、ビスを止めて、断熱材を貼り、地下鉄用の巨大な空調機を組み立てる。同じ作業の繰り返し。そんな現場に、一人だけ憧れの先輩がいた。無口で寡黙。必要以上には喋らない。でも、新人の僕には...
恋愛遍歴

【50人目|ゆみ編(下)】「頑張ってね」と言えた恋

ゆみと付き合っている頃、一度だけ妙な出来事があった。デート中、彼女の携帯電話が何度も鳴る。画面を見るたびに、ゆみは少し困った顔をしていた。「出なくていいの?」そう聞くと、小さく頷いた。昔、少しだけ関わった男性らしい。何度断っても電話をかけて...
恋愛遍歴

【50人目|ゆみ編(上)】狐顔と、マイルドセブン

49人目の姉さんに誘われて参加した、お見合いパーティー。あの日、もし「面倒くさいな」と断っていたら。僕は、この人と出会っていなかった。50人目。ゆみ。僕の恋愛人生の中で、一番「安心」という言葉が似合う女性だった。僕より4歳年下。最初に見た時...
恋愛遍歴

【49人目|境界線編】「1回だけなら、やらせてあげる」を断った夜

48人目のあの夜。僕のプライドは、大阪郊外のアスファルトの上で木っ端微塵に砕け散った。それでも、200人の旅は止まらない。傷だらけのメンタルを抱えたまま、次に出会ったのは、それまでほとんど縁のなかった年上の女性だった。出会いは、イオンの化粧...
恋愛遍歴

【46人目|狂気編】発狂したら逃げていった

45人目の彼女との時間は穏やかだった。お好み焼き屋ののれんをくぐり、何気ない会話をして、何も起こらずに終わった夏。でも当時の僕は、そんな普通の幸せに長く留まれる人間ではなかった。刺激に慣れすぎていた。平穏よりも事件を求めていた。そして僕は、...