不夜城での戦いにも、少しずつ慣れてきた頃だった。あの頃の僕は、完全に調子に乗っていた。
理由はシンプルだ。――ナンパが、たまに成功するようになっていたから。
そして、もう一つ。イケチャンの口癖。「いけるーちゅうねん!」「迷うないけ」「押せばいける」これが、すべてを狂わせた。
その日、ナンパしたのは二人組の女性。なんとか連絡先を交換できて、後日デートすることになった。
相手は、小柄で清潔感のある女の子。そして何より2度見してしまう――「規格外のスタイル」だった。正直、それしか覚えてない。
「メロン?いや、スイカかもしれない」
当時の僕の脳は、完全にバグっていた。「これはいける」「いや、いけるーちゅうん!」根拠はゼロだった。夕方以降のドライブデート=勝ち確という勘違い。
夜に2人きり。車内という密室。しかも相手は優しそう「これ、もう好き確じゃん」今なら分かる。何一つ確定していない。
事件は、車を降りる“その瞬間”に起きた。目的地の駐車場に着いた。エンジンを切る。ドアを開ける、その直前。
これからデートが始まるというタイミングで――なぜか僕は、彼女に「一線を越えたい」と言った。
沈黙。。。
いや、当たり前だろ。でも当時の僕は違った。
「まんざらでもない?」
「あれ?もう一押しでいけるんじゃね?」
完全に狂っていた。取り返しのつかない“追加行動”。僕は、ちょっと銭湯でも入ります風にそのまま
――ズボンを下ろした。「社会の窓の向こう側」を見せてしまった
「え……ちょっと……」でも、パニックにはなっていない。逃げもしない。彼女は普通に会話を始めた。僕も、普通に会話に応じた。
放置したまま、体感15分。実際は2分くらい。普通に会話。今思えば地獄すぎる。“露出状態で雑談する男”という、意味不明な存在がそこにいた。
遅すぎる気づき「あ、これやばいやつだ」やっと気づいた。遅すぎる。ズボンを上げた。
でも、さらに意味が分からない展開が起きる。なぜかデートは続行そのあと――普通にデートした。何事もなかったかのように。会話して、歩いて、笑って。2時間くらい。
たぶん、僕は根が真面目だった。空気が壊れても、「ちゃんとデートしなきゃ」と思ってしまうタイプだった。
最大の謎彼女は、怒らなかった。騒がなかった。逃げなかった。さっきまで“出してた男”だぞ?。ただ――何もなかったように振る舞った。これが一番怖かった。
そして当然の結末後日。連絡は、来なくなった。そりゃそうだ。むしろ、あの日帰られなかったことの方が奇跡だ。
あの頃の僕は、完全に勘違いしていた。ナンパが少し上手くいったくらいで、
「自分はいける側の人間だ」と思い込んでいた。でも実際は違う。ただの運、ただのタイミング、ただの勘違いそれを理解していなかった。
💡今日のまふぇっと教訓
気持ち確認方法は焦らずに!
「一瞬の勘違いで、一生の黒歴史は作れる。」


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