【3人目|黒歴史タイプ】赤信号、停車した瞬間に「運命」が壊れた話

恋愛遍歴


大学生の夏休み。
バイト仲間に紹介された女性と、現地で初対面。そのまま初デートのドライブへ。


少しぽっちゃりした彼女を前に、俺は覚えたての運転技術を披露したくて必死だった。


左足をシートに乗せてあぐらをかき、右手のひらだけでハンドルを回す——
後輩から教わった「女性にウケる運転マナー」。
もちろん、俺はそれが最高にイケてると思っていた。


目的地は、片道3時間の遊園地。
舞い上がっていた俺は、沈黙が怖くてとにかく喋り続けた。

そして、仲の良い雰囲気を作ろうと自分から仕掛ける。


「……ねぇ、手、握ろうよ?」


「嫌」


秒速で返ってきた拒否。
だが俺は止まれない。

彼女の反応が死んでいることにも気づかず、喉が枯れるまでノンストップの独演会。


今思えば、何を話していたのかさえ覚えていない。


ようやく目的地……のはずが、彼女は途中の「地元の大きな鮮魚市場」に寄りたいと言う。
結局、そこで買い物を済ませただけで彼女は言い放った。


「遊園地はもういい。帰る」


……そして地獄の帰り道、さらに3時間。
沈黙が怖くて、俺はまた必死に喋り続けた。


やっと送り届ける場所に近づき、信号が赤に変わったその瞬間。 
ガチャンッ。

助手席のドアが、突然開いた。


「あ、ここでいいから。」


俺が「えっ?」と言う間もなく、彼女は夜の街へ走り去っていった。
合計6時間。


必死にハンドルを回し、喉が枯れるまで喋り続けた俺を
赤信号の路上に置き去りにして。

💡 今日のまふぇっと教訓

「沈黙が怖い男ほど、恋愛で自爆する。」

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